環境に配慮したプリンターインクを使いたい方に

家庭用や業務用に限らず、プリンターを使う機会の多い方はインクカートリッジを使用する頻度が高くなります。新品に替える都度使用済みのカートリッジを廃棄する必要があります。郵便局や商業施設等でメーカー側が回収ボックスを設置していることがあり、そちらに廃棄するとカートリッジをリサイクルして再販されます。資源のリサイクルになるため、ゴミを減らすことができるでしょう。
しかし、自宅や職場近くに回収ボックスが設置されていないこともあり、地域のゴミ収集日に持ち込むしかない場合があります。多くの自治体では埋め立てゴミに分類されるため、カートリッジを再活用できないことになります。普段から環境に配慮をした生活を心がけている方にとっては、利用をためらってしまうこともあるでしょう。

独自に製作されたカートリッジの再利用タイプ

純正品とほぼ変わらない作りで、そのままカートリッジをプリンターに設置して使いたい場合は、インク業者が独自に作成したリサイクルタイプの利用を勧めます。印刷物の色合い等は純正品と全く同じ原料ではないため、同様に再現するのは難しいです。しかし、研究機関で調べたところ、90%以上の再現率を誇るという結果が出ています。一見しただけでは差異がないので、家庭用や仕事用の文書等を印刷するにはほとんど影響がないでしょう。
リサイクルタイプは純正品や自社の使用済みカートリッジを洗浄して、自社製品に詰め替えて販売されます。一部の家電量販店やホームセンターで販売されていることがありますが、多くは自社の直販サイトや文具等を扱うショップサイトから購入することが可能です。使用済みカートリッジは、メーカー側に送付して再利用されます。あるメーカーでは、直販サイトの申し込みフォームを利用してカートリッジの送付を希望すれば、送料無料で返送手続きができます。別のメーカーでは独自に回収ボックスを設置している所もあります。

既存のカートリッジに詰め替えするタイプ

資源を節約できるタイプには、詰め替え用もあります。ほとんどは直販サイトや文具を扱うショップサイトから販売されています。プリンターメーカー以外の業者が開発したインクを、使い終わった純正品のカートリッジに詰め替えて使う物です。そのまま処分することなく、カートリッジを使えるので処分が必要になるゴミが最小限になるでしょう。配送される容器もプラスチック製やポリエチレン製の袋が使われているので、資源ゴミとして処分できることがほとんどです。
詰め替えるには、容器から液体をそのままカートリッジに移します。慣れないうちはこぼしたり汚したりしないように、コツが要るでしょう。特に汚れたままカートリッジを設置して、精密機械の内部を汚すようなことがあれば故障の原因にもなります。用紙を汚して印刷物を台無しにしてしまうことも心配されますので、直販サイトやショップサイトでは、オプション品としてこぼさないようにできる専用の道具が販売されています。何度も使うのであれば、スポイト等の用具を用意した方がいいでしょう。

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